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理学研究科における海外緊急事故支援システムの案内

理学研究科では、海外渡航中の学生・教職員等が病気や事故にあった場合に、より組織的かつ迅速に対応するため、平成22年7月1日から「日本アイラック危機管理支援システム」に加入することになりました。

 

このシステムに加入する料金の全額を理学研究科が負担します。

 

◎海外渡航の出発前に必ず手続きを

 

対象者

理学研究科所属の 学生、教職員、日本学術振興会特別研究員(PD)
 

渡航目的

研究、調査、学会への参加、留学等の大学の用務での渡航


目次

1. 保険の手続き
2. 加入申込書
3. 加入の目的
4. 事故対策費用補償制度
5. アイラックスタッフによる現地アテンドサービス(平成26年1月から)
6.現地アシスタントサービス(平成26年1月から)
7.海外旅行保険について
8.海外渡航にかかる可否判断基準について
9.理学研究科における渡航等の手続について
海外旅行保険についてのQ&A


1. 保険の手続き

渡航する際には、出発日までに海外旅行保険に任意加入していただくとともに、この「海外緊急事故支援システム」の加入申込みをお願いします。

申込受付後、万が一の緊急時の相談受付「安心サポートデスク」の案内が発信元のメールアドレスに届きます。

 

2. 加入申込書

1)アイラック危機管理支援システム加入申込書の色付きセルに必要事項を入力

 

  • 緊急事故支援システム加入申込書(1枚)の入力項目
  • 研修・出張の名称、渡航先国・都市名、氏名(フリガナ)、所属・職名(学年)、出国日、帰国日、海外旅行保険加入情報(保険会社名、契約プラン)

 

2)送信先

 

E-Mail: i-rac*office.sci.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

申込受付の手違いを防止するため、件名は 支援システム申込:京都大学○○月○○日出発分 とご記入願います。
代理者が送信する場合は、別途、加入者のメールアドレス もご記入願います。

 

3)旅行日程が変更になった場合

 

アイラック危機管理支援システム変更依頼書を、2)のメールアドレスに送信

 

3. 加入の目的

海外渡航中の大学院生、学部生、研究員、教職員が緊急事故や重症病、自然災害、テロ、暴動などの不測の事態に遭遇した場合、アイラックは、24時間365日体制で緊急支援を実施します。

  • 24時間年中無休の緊急受付
  • 被災学生・研究員・教職員の救援

 

4. 事故対策費用補償制度

万が一の事故の際に大学にかかる処理対応費用が上限300万円まで補償されます。

 

補償内容

  1. 救援者費用(通算入院日数3日以上)
    まず、渡航者の加入している海外旅行保険の補償を使用し、その不足分が支払われます。
  2. 事故対応費用(通算入院日数7日以上)
    大学の事故処理ために教職員等を派遣する諸費用。
  3. 臨時費用(通算入院日数7日以上)

 

適用される事故

  • 事故
  • 有毒ガスによる中毒
  • 事故による遭難、行方不明
  • ハイジャック、誘拐
  • 疾病
  • 自殺
  • 暴動
  • 既往症

 

※詳細については、事故対策費用補償制度をご覧ください。

 

なお、事故対策費用補償制度については、あくまでも大学を補償する制度ですので、渡航者は海外旅行保険への加入をお願いします。

 

5. アイラックスタッフによる現地アテンドサービス(平成26年1月から)

重大事故が発生した場合、アイラックのスタッフ1名が現地へ大学職員等に同行し、現地対応(保険会社との調整等)を直接支援します。

 

適用される重大事故

  • 事故により死亡、または通算して7日以上入院したとき
  • 有毒ガスや有毒物質の中毒により死亡、または通算して7日以上入院したとき
  • 事故(※1)により遭難、または行方不明により、48時間を経過しても発見されないとき
  • ハイジャックや誘拐など、身体に不当な支配を受け行動の自由を妨げられたとき
  • 疾病により死亡、または継続して7日以上入院したとき
  • 自殺行為により死亡、または継続して7日以上入院したとき

 

(※1)自然災害に伴う事故にも対応(洪水、地震等に伴う事故等)
 

なお、アイラックスタッフの旅費等は、加入時の事故対策費用保険から補填されます。

「重大事故」に該当しない場合に同行を要請する場合は、旅費等実費が請求されますのでご留意ください。

 

6.現地アシスタントサービス(平成26年1月から)

渡航者が事故等にあった際、海外旅行保険に加入しているが加入保険会社が満足に対応してくれない場合、アイラックスタッフが現地で対応します。
(本サービスはあくまで加入保険会社の対応が不十分な場合等の緊急用です。原則、費用は個人負担となりますのでご了承ください。)

 

7.海外旅行保険について

海外旅行保険加入のおすすめ(外務省海外安全HP)

 

海外留学と保険(京都大学HP)
ページ内『学研災付帯海外留学保険「付帯海学」について』を参照 ※対象は学生のみ

 

8.海外渡航にかかる可否判断基準について

※コロナ禍においての対応は、こちらをご確認ください。

海外渡航にかかる可否判断基準の制定について
Criteria on overseas travel permission

学生の海外渡航に関する安全対策チェックリスト
Safety measures checklist for students

渡航者向けリーフレット「海外渡航が決まったら、すぐはじめよう安全対策!」
Leaflet for travelers abroad Safe travels abroad

 

9.理学研究科における渡航等の手続について

 

渡航する場合は、下記に掲載している適切な様式をダウンロードし申請書を作成し所属する専攻(系・分野)、施設事務室に提出してください。

https://softmatter.scphys.kyoto-u.ac.jp/covid/?page_id=295


海外旅行保険についてのQ&A

 

これまでに実際に問い合わせのありました、海外旅行保険に関する質問とその回答を紹介しますのでご活用ください。

 

Q1:クレジットカード付帯保険の補償内容について

A1:クレジットカード付帯保険は、担保金額が非常に限定されている場合が殆んどであり、万一の時の治療・救援費用等莫大な出費を強いられる可能性がありますので、内容を十分確認するようお願いいたします。

 

またクレジットカード付帯保険には、以下のような制限が挙げられます。

  1. クレジットカード付帯保険は、疾病死亡保障がない場合が一般的です。
    また、海外の医療費が高額な場合が多いのに対して、治療費用や救護費用の補償が低く設定されています。
  2. 現地でのキャッシュレスサービスがないため、治療入院費用などは個人での立替え払いになります。
  3. 旅行(研修)代金をカードで決済することが保険の利用条件として規定されているクレジットカード(主に米系)があります。
  4. 緊急事態の際、まずはカード会社(契約先)を通して本人確認が必要になります。
    本人確認には、カード所持者(本人)より、カード会社に直接連絡を入れることが求められます。
    →本人が緊急事故で動けない状態の場合、本人確認に相当な時間がかかります。
  5. 各カード会社の保険デスク受付けは、通常平日10時00分~18時00分(土・日・祝休み)となり、時間外の受け付けはできません。
    →時差の関係で緊急事故が海外で発生した場合、カード会社の営業時間帯に連絡できなければ、保険対応ができません。
    (例)金曜日18時以降(日本時間)に被災事故が発生した場合、保険対応は翌週月曜日10時以降(日本時間)になります。

 

Q2:現地受入大学指定の保険(学内保険)の補償内容について

A2:学内保険は、補償に様々な制限があります。

  1. 現地の保険アシスタンスサービス
    日本の海外旅行保険では、保険補償の範囲内で被災者の緊急搬送・入院・帰国手続きなどを現地の対応スタッフが実施し、かつ被災者の状況、入院治療計画、搬送計画等の最新情報を日本語で日本国内の関係者に提供してくれます。このようなサービスは、現地受入大学指定の保険(学内保険)には付帯されていないのが一般的です。また、外部からの問い合わせについて本人またはご家族の同意なしでは拒否されることがあります。
    ⇒ 緊急時には、現地受入大学の担当コーディネーター等を通して、必要な被災者情報を収集し、派遣元大学(またはアイラック)まで提供していただく必要がございます。
  2. 救援者補償
    現地受入大学指定の保険(学内保険)には、被保険者(学生)の親族が現地に向かう場合に利用可能な現地渡航や移動、滞在費用を補償する救援者補償がないのが一般的です。
  3. 搬送費用
    現地受入大学指定の保険(学内保険)の搬送補償(Medical Evacuation)は、米国内の搬送が前提となっていることが多く、米国から日本までの搬送費用をカバーする補償ではありません。

 

Q3:歯の治療費について、海外旅行保険での補償はどうなっていますか

A3:海外旅行保険の種類によって異なります。

歯の治療が補償の対象外の設定の場合、全額自己負担での治療となります。帰国後、健康保険に請求すれば少額ですが返金されます。

 

Q4:海外旅行保険に加入せず、生命共済(全国大学生活協同組合連合会 学生総合共済生命共済GF型)
への加入で渡航したところ、ケガをしてしまった。どうしたらよいか。

A4:現地では、ご本人の立替えが必要となります。受診時は、必ず診断書や領収書類の取り置きをしてください。

 

Q5:アイラックは海外旅行保険ですか

A5:アイラックは、海外旅行保険ではありません。

渡航先で不測の事態に陥った場合に被災者に代わって、在外公館、関係機関、被災者の加入する海外旅行保険会社等各方面と連絡を取りながら対応を行う、海外緊急事故支援システムとなっております。アイラックへの加入と共に、強制ではありませんが、別途海外旅行保険への加入をおすすめしております。

 

Q6:空港にて海外旅行保険に加入する場合のアイラック加入申込書への記載方法について

A6:アイラック加入申込書の海外旅行保険加入情報欄に「空港にて加入予定」と記載してください。

空港にて加入後、メール送信が可能であれば保険会社名の情報を大学名、名前、出国・帰国日の情報を併せて、アイラックメールアドレスまでお知らせください。