受賞者

藤野 修 教授(数学・数理解析専攻)

業績題目

「小平消滅定理の一般化と双有理幾何への応用」

受賞・研究成果の概要

受賞者は、混合ホッジ構造の理論を用いて小平消滅定理の強力な一般化を確立した。応用として、高次元代数多様体の双有理幾何学の標準理論である極小モデル理論の枠組みを究極的に拡張することに成功した。

研究者コメント

大変光栄です。日本人初のフィールズ賞受賞者である小平邦彦先生が小平の消滅定理を証明してから60年以上が経ちました。小平の消滅定理を混合ホッジ構造の理論を用いて一般化し、高次元代数多様体の双有理幾何の研究にうまく利用できるようにしました。今後たくさんの応用が生まれることを期待しています。これからも今まで以上に研究を頑張っていきたいと思います。

2022年度日本数学会代数学賞受賞者

https://www.mathsoc.jp/publicity/algebra2022.html