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MACS共催 生物多様性コロキウム
発表タイトル
分子集合体の自己組織化により形作られる管状組織 ―昆虫心臓管形成機構の探究―
講演者
関根清薫 学振特別研究員 (東京科学大学 総合研究院 細胞制御工学研究センター)
日時
2025年11月5日(水)16:00〜
場所
理学1号館106号室(BP1)
内容
動物の血管や植物の導管などの管状組織は、個体全体に酸素や栄養を届ける不可欠な構造であるが、その形成機構は未解明な点が多い。私はショウジョウバエの気管形成過程で、アクチンの自己集合により生じるアクチンナノクラスターが、力学応答や高次の細胞骨格パターン形成の基本単 位として機能することを見出した(Nat Commun, 2024)。現在、この発見を基盤に、拍動する心臓管に特有の複雑な筋原線維パターンがどのように形成されるのかを研究している。本セミナーでは、これまでの成果に加え、心臓初期形成に関する最新の知見をもとに、拍動の開始機構および周期性や伝 播方向性の獲得過程について議論したい。
世話人
生物科学専攻 動物学教室
稲葉真史 内線 4244


