6月3日、株式会社 QunaSysが主催する量子アルゴリズムの国際ハッカソンQPARC Challengeのファイナリストに対する最終審査が行われ、化学チャレンジ部門において理論化学研究室の学生チーム(計6名)が優勝者に選ばれました。

  QPARC Challengeでは計38カ国から参加した各チームが、量子情報と量子化学のどちらかのテーマに沿って量子コンピュータ利用に向けた独自の量子アルゴリズムを約10日間の短期間で開発・実装し、一般向けのプレゼンテーションを行った上でその将来性や内容について量子コンピュータの専門家による審査が行われました。

 今回、理論化学研究室の学生チームは日頃の研究活動で磨いた知見や技術をいかし ”Designing complex molecular qubits by using QC simulator and relativistic quantum chemistry” という題目のもと、相対論的な量子化学計算を量子コンピュータで実行するための理論を開発・実装し、実際に量子シミュレータを用いた実証計算を達成させました。短期間での開発ながら将来的には量子コンピュータを用いた計算から量子ビット素子をデザインすることつながる大きな挑戦です。

 優勝チームには賞金5,000 USDとQunaSys社の量子化学ソフトウェアQamuy™が無償提供されます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000041464.html