荒野 悠輝 助教
このたび、荒野悠輝 数学・数理解析専攻助教が日本数学会賞建部賢弘奨励賞を受賞しました。受賞対象となった業績題目は「作用素環的量子群の研究」です。
日本数学会賞建部賢弘賞奨励賞は、極めて若くして優れた業績を挙げる等、数学研究の活性化に寄与した数学者に対し、その研究を奨励する目的で授与されるもので、年に一度、日本数学会秋季総合分科会において授賞されます。
荒野悠輝助教のコメント
私の専門とする作用素環論は、ヒルベルト空間上の作用素のなす環を研究する学問です。特に、Galois理論に対応する部分因子環論においては、そのGalois群の類似としてテンソル圏が現れることが知られています。私は量子包絡環の表現圏などのテンソル圏が性質(T)という剛性を持つことを示しました。これにより、そのようなテンソル圏を対称性にもつ部分因子環の剛性が期待されます。
このような光栄な賞をいただき、とてもうれしく思います。これを励みに研究を頑張っていこうと思います。
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