サイコム

  • 色素細胞

    竹村 毬乃   始業式の日、久し振りに会う友達の中に真っ黒に日焼けした人はいなかったでしょうか。日焼けやシミ、そばかすは皮膚の奥にある『色素細胞』が黒い色素を出すことで起こります。…

  • DNA を身近にした技術

    西村 理沙   DNA を使った検査はとても身近なものとして広く普及しています。犯罪捜査に使われるDNA 鑑定、インフルエンザや性感染症の検査、遺伝病の診断、食品の安全性検査、…

  • 遺伝子工学の正負の側面

    橋谷 文貴   1970 年代以降、生命の設計図であるDNA を操作できる技術が次々と発明され、遺伝子工学という分野が生まれました。遺伝子工学では特定のDNA を切断、…

  • 素粒子は何世代? Rolf Dieter Heuer

    廣田 誠子   欧州原子核研究機構(CERN)の機構長、Heuer 氏は、かつてOPAL という実験グループを率い、「素粒子の世代数」を明らかにしました。   1930…

  • マーティンの鉄仮説

    山方 優子   米国の海洋学者ジョン・H・マーティン博士は、鉄を通じて生物動態、地球温暖化問題を考えた第一人者です。博士の研究は私の研究と深く関係しています。  …

  • GFP の発見と意外で偉大な応用

    西村 理沙   2008年、緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見でノーベル化学賞を受賞した下村脩教授(1928年生まれ)の研究を紹介します。  …

  • ピロールイミダゾールポリアミドとPeter B Dervan 教授

    橋谷 文貴   カリフォルニア工科大学のPeter B Dervan 教授はDNA に結合できる化学物質、ピロールイミダゾールポリアミド(PIP)の生みの親です。PIP…

  • V. Pestun

    浜 直史   素粒子論の研究目的は人類の知的好奇心の満足だ。特に、超弦理論と呼ばれて研究されている理論は、完成すれば世界中のあらゆる現象を説明できると考えられてはいるものの、…

  • S. G. Srivatsan

    平賀 椋太   リシンという毒物があります。トウゴマという植物の種に含まれていて、バイオテロを意図してホワイトハウスに送り付けられたこともあるものです。  …

  • 有機化学者 バリー・シャープレス

    齊藤 颯   アミノ酸や糖などの物質には、右手と左手のように立体では鏡写しの関係になっている分子の組が存在します。光学異性体と呼ばれるこのペアは、…

  • 森和俊教授

    竹村 毬乃   昨年アメリカ医学会で最も権威のあるラスカー賞を受賞した研究者がいる。理学部生物物理学教室の森和俊教授だ。研究テーマは「小胞体ストレス応答」である。  …

  • 精子競争の祖・パーカー

    小長谷 達郎   動物のオスは膨大な数の精子を作る。その数はメスの作る卵の数千から数億倍に達するほどだ。どうして、精子はこんなにも多いのだろうか。  …