科学という名の探究の積み重ね

科学という名の探究の積み重ね

山方 優子

 

科学技術の進歩によって、人類の永遠の欲求、つまり不可解な出来事を明らかにしたい、という夢が可能なってきた。この科学技術力は、人類が長い年月をかけて生み出した財産であり、地球上の他の生物には持ちえない才能である。

 

紀元前より、我々人類は自然界の仕組みに興味を持ち、身近に起きる様々な出来事を体系化しようと試みてきた。その方法は、生物や物体の観察に始まり、その理解を深めるために観察機械の製作、その果てには日常生活の利便さを向上させることにつながり、以上のことから文明の発展には科学技術の進歩がつきものであったことが分かる。常に、自然界を理解しよう、再現しようと考え続けてきた我々の探究の積み重ねが「科学」なのである。

 

例えば、今では当たり前となった大陸移動説(プレートテクトニクス)だが、初めてアルフレッド・ウェゲナーによって提唱された1910 年代では大陸移動の原動力について説明できなかったため、大論争となった。しかし、第二次世界大戦の影響で論争は一時停止となり、このまま葬り去られる学説となりかけたが、この頃、軍事目的により海洋学全般の研究が大きく進展し、海底地形に残った地球の磁場が発見されたことにより、それがかつての大陸移動説に火をつけ海洋拡大説、つまりプレートテクトニクスを証明するに至ったのである。

 

このように、科学技術の進歩も後押しして、我々に一貫した科学的態度があったために自然界における理解を増やしてきたと言えるだろう。