巻頭記事『理学研究科長・理学部長就任の挨拶』

巻頭記事『理学研究科長・理学部長就任の挨拶』

理学研究科長・教授 國府 寛司

 
 

湊新総⻑体制が発⾜し平島先⽣が理事に就かれることとなって,思いがけなくも10⽉に理学研究科⻑に就任して以来,8ヶ⽉が過ぎようとしています.当初は半年だけのリリーフでお役御免になるかもしれないという⼀縷の望みを抱いておりましたが,1⽉に改めて研究科⻑に選出されましたので,令和4年度末まで研究科⻑としての職責を果たすために,微⼒ながらできる限り努めてまいります。教職員の皆さまには何卒,ご協⼒とご⽀援をよろしくお願い申し上げます.

まず,我々の当⾯の最⼤の課題は昨年から始まった新型コロナウィルス感染症への対応です.これはもちろん世界規模の脅威ですが,その中で⼤学としての果たすべき責務は,学⽣や教職員の安全の確保と,その上でのきちんとした教育の提供であることはいうまでもありません.理学研究科では昨年度から危機管理委員会を設置し,また研究科内の様々な委員会やWGなどで授業や学⽣への⽀援,コロナ禍での業務対応,設備整備などを⾏ってきました.このような世界規模のパンデミックという危機は我々全員が未経験であり,そのためにいろいろな試⾏錯誤や失敗もありますが,これを乗り越えるために,また感染症が終息したのちにこの経験を踏まえた新たな教育や研究の体制を再構築するためには,構成員の皆さまからのご意⾒やご提案がとても重要と考えています.ぜひお気づきのことをお知らせいただきますようお願いいたします.

私はこれまで⼆度,副研究科⻑として主に教育関係を担当した経験はありますが,研究科⻑として初めて経験することが多く,最初の半年は⽬の回るような毎⽇でした.理学研究科は研究でも教育でも,理論・実験・フィールドのいずれにおいても強みや特⾊を発揮しており,それらすべてを盛り⽴て,また必要なところを補強すべく,学内・学外に対し,設備要求や予算と⼈材の獲得,環境整備などに取り組むことが不可⽋です.私は数学教室に所属しておりますので,実験系やフィールド系の教育や研究の経験は皆無ですが,副研究科⻑や各専攻の教員の⽅々の助⾔を受けつつ,いろいろなことに取り組んで来ました.この半年強の期間では,⼤学フェローシップという新事業が始まったことが特筆されます.これは従来にないタイプの博⼠後期学⽣⽀援の事業であり,その実装は未だ道半ばですが,多くの教職員の⽅々の助けをいただきつつ実施準備を進めて来ました.それに関連して,平成31年4⽉に発⾜したサイエンス連携探索センター(SACRA)の機能強化も必要と考えて,昨年末から少しずつ検討を進めてきております.他にも多くの課題や懸案がありますが,皆さまのご協⼒を得ながら1つ1つ取り組んでいく所存です.これからもどうぞよろしくお願い申し上げます.