巻頭記事『平成29年度 第56回玉城嘉十郎教授記念公開学術講演会について』

巻頭記事『平成29年度 第56回玉城嘉十郎教授記念公開学術講演会について』

第56回 玉城嘉十郎教授記念公開学術講演会は、平成29年10月27日(金)午後3時から京都大学北部総合教育研究棟1階 益川ホールにおいて、「量子現象の最前線」をテーマに開催された。

当日は、玉城記念小委員会委員長 市川 正敏 講師による開会の辞、湯川記念財団 九後 太一 常務理事から、玉城教授と 湯川 秀樹・朝永 振一郎 両博士との関わり等の紹介を交えた挨拶に続いて、京都大学大学院理学研究科 松田 祐司 教授、大阪大学大学院理学研究科 小林 研介 教授による講演が約2時間にわたって行われ、最後に 平野 丈夫 理学研究科長から、講演者、財団、関係者への謝辞が述べられ、閉会となった。

本講演会は、平成21年度から湯川記念財団より助成を得て共催している。講演会には、理学部・理学研究科及び学内の他研究科の学生・教職員・名誉教授の方々のほか、学外からの一般の聴講者も多く、講演後も活発に質疑応答が行われた。

玉城教授記念学術講演会由来

玉城嘉十郎先生は、1886年にご生誕、京都帝国大学理学部において理論物理学を講じられ、在職中53歳の若さで他界されましたが、その門下からは新しい分野を拓く数多くの物理学者が輩出されました。

没後30年にあたり、先生のご意志に基づいて、ご遺族より奨学のために多額のご寄付をいただき、毎年1回ないし2回、公開の学術講演会を開くことになりました。

第1回は大学紛争のさなかの1969年秋、湯川秀樹先生、朝永振一郎先生を講演者に招いて開催されました。以後48年、回を重ねること今回で56回に達しております。

講演のテーマは必ずしも既存の専門にとらわれず、明日の学問への展望をひらくものを、と心がけて選ばれています。

この玉城記念講演会は、専門の研究者だけでなく学生の参加も多く、またもとより公開でありますので、少数ながら熱心な一般聴衆の方々にも好評を博しております。

講演要旨