生物科学専攻 森和俊教授が、2018年度第23回安藤百福賞「大賞」を受賞しました。

 

日清食品創業者の安藤百福氏によって設立された安藤スポーツ・食文化振興財団は、安藤百福氏の理念である「食創為世(食を創り世のためにつくす)」に基づき、新しい食品創造を顕彰する「食創会」を1996年に設立しました。設立以来、食創会では新しい食品の創造・開発に貢献する基礎研究、食品開発、ベンチャーを対象とした「安藤百福賞」表彰を行っています。

 

この度、受賞の対象となった業績は、「小胞体ストレス応答の仕組みと意義の解明」です。

 

森教授は、小胞体ストレス応答UPR(Unfolded Protein Response)を発見し、その仕組みを明らかにしました。それにより、タンパク質の構造異常が細胞にとって極めて重要な問題であることを浮かび上がらせ、細胞内小器官の小胞体が、「分泌系タンパク質が正常か異常かを区別し、異常なら様々な手段をもって対応する」ことを解明しました。

 

「小胞体ストレス応答」の仕組みの解明は、糖尿病やがんなどの疾患の予防に貢献し健康寿命の延伸につながる食品の開発への応用が期待されるとして、本賞が贈られました。

 

授賞式は、2019年3月12日(火)に東京で行われます。

 

 

安藤百福賞について
http://www.ando-zaidan.jp/html/syoku_02.html

 

2018年度第23回安藤百福賞受賞者
http://www.ando-zaidan.jp/html/syoku_05.html

 

公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団
http://www.ando-zaidan.jp/