高橋 淑子

高橋 淑子

氏名

漢字 フリガナ
高橋 淑子 タカハシ ヨシコ

所属部署・職名

部局 所属 講座等 職名
理学研究科 生物科学専攻 動物学教室 動物科学講座 教授

ホームページ等のURL

http://develop.zool.kyoto-u.ac.jp/takahashi.html

 

プロフィール

私が博士学位をとった時は、男でも就職がない時代で、女となると絶望的でした。そこで私はフランスでポスドクをしました。続いてアメリカに移り、6年ぶりに帰国しました。理研CDBや奈良先端大学を経て、京都大学に戻ってきました。発生生物学から、動物の行動、進化、生態、そして医学へと大きく広がる生物学を次の世代に伝えていきたいと思っています。

 

研究テーマ

「動物の形作り」の謎解明に取り組んでいます。たった1つの受精卵から、一体どのようなしくみで私達のような精巧な体が出来上がるのでしょう?胚(ヒトでいえば胎児)の中の細胞を遺伝子で操作して、「細胞同士の会話」を解読しようと頑張っています。動物進化や医学応用の基礎となる発生生物学です。

 

研究概要

脊椎動物の発生のしくみを知るために、主にニワトリ胚を使って研究しています。主に以下のようなテーマに注目しています。

  1. 自律神経の発生のしくみ。特に副交感神経による腸の制御機構。
  2. 血管発生のしくみ。特に血管リモデリングを制御する分子・細胞生物学的解析と、数理モデルを用いたシミュレーション。
  3. 尻尾(しっぽ)の謎。類人猿を除くすべての脊椎動物は、しっぽをもっていて、日々の生活になくてはならないものです。しっぽはどうやって作られる?
  4. 体表に色がつくしくみ。メラニン色素が表皮全体に広がるメカニズム。 
 

研究分野(キーワード)

動物発生、細胞移動、組織間相互作用、血管と神経、しっぽ、エボデボ

 

ひとこと

科学と共に歩む人生は、とても豊かです。世の中に流されるのではなく、自然の真理解明に向かって楽しく努力できるわけですから。私がフランスで研究をしていた頃、来る日も来る日も顕微鏡を覗いてニワトリ胚をみていると、やがて「細胞の声」が聞こえ始めました。そのとき、研究者として生きていくのに迷いがなくなりました。

卵から組織や器官が作られるとき、細胞は一時も休むことなくせっせと仕事をします。とくに私が好きな細胞は、胚内を動く細胞です。たとえば神経系の細胞は、体の正中線で作られたのち、手や足の先端まで移動します。このとき、周囲の細胞とコミュニケーション(細胞間相互作用)をとりながら、移動方向や細胞分化をうまく調節します。これらのことは、ガン転移のしくみ解明にも直結することです。細胞同士の「おしゃべり」ってなんだろうか?これを考えるときが至福の時間です。