巽 敏隆

巽 敏隆

氏名

漢字 フリガナ
巽 敏隆 タツミ トシタカ

所属部署・職名

部局 所属 講座等 職名
理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 物理学第二教室 核物理学講座 助教

プロフィール

私の興味は高温・高密度のような極限状況においてクォーク多体系が示す様々な相転移およびそこに潜む対称性のふるまいを明らかにすることです。また、微視的視点から天体現象のような巨視的な現象を理解することです。

 

研究テーマ

現在の研究テーマはクォーク多体系が示す物性を明らかにすることと中性子星や高エネルギー重イオン衝突での現象との関連を議論することです。相対論的な多体問題に対して場の理論的手法を駆使することで、高温・高密度での新たな相への転移に興味を持っています。

 

研究概要

現在、次のような課題について研究しています。

  1. 高温・高密度でのカイラル対称性の回復に伴う空間的非一様状態の出現の解明。
  2. 磁場が存在するもとでの非一様カイラル相のトポロジカルな側面の理解。
  3. 非一様カイラル相転移の対するゆらぎの効果と熱力学量への影響の解明。
  4. クォーク物質での自発磁化の可能性と中性子星の強磁場の起源。
  5. 強磁場を伴った重いクォーク星の可能性。
 

研究分野(キーワード)

QCD相図、クォーク物質、中性子星、カイラル対称性

 

ひとこと

クォークが活躍する世界では、通常の物性物理の多体問題とは異なり、真空の構造変化も同時に考える必要がある。高温・高密度ではこのために発現する対称性が変化する。また真空構造の変化により、対称性が破れることもありうる。このような微視的な現象は理論的に興味があるだけでなく、現象とも密接に関連している。最近の地上実験的、天体観測的技術の進歩はこのような極限状態での物質の存在形態・様式を明らかにしていく上で大きな役割を果たしている。近い将来われわれにクォーク物質に対する新しい驚きをもたらすことが期待される。