巻頭記事『理学研究科長・理学部長退任の挨拶』

巻頭記事『理学研究科長・理学部長退任の挨拶』

前理学研究科長・教授 平島 崇男

 

2020年夏に湊新総長から、教育・情報・図書館担当の理事就任のご指名を賜り、9月末で理学研究科長の任期を半年残して辞職することになりました。そのため、当時の奥村事務長をはじめとする事務の皆様や理学研究科の先生方には、後任の研究科長を選任する選挙等の実施を始めとして、余計な手続きを増やして多々ご迷惑をおかけしたこと、この場を借りてお詫び申し上げます。

さて、私が研究科長に在任中の1.5年間にも色々と難題が発生しました。その中でも特筆すべきことは、新型コロナウィルス感染症の蔓延のために2020年4月から授業や会議がオンライン主体に切り替わったことです。私を含めて多くの先生方にとってオンラインで講義を実施されることは初めてのことと思いますが、事前に教務企画課や情報環境機構が整備を進めていたKULASISやPandAを利用して、Zoom等を用いた同時双方向性の授業に比較的すんなりと移行できたことに安堵しました。その反面、対面での実施が必要な実験・実習・フィールドワークなどに支障が出たことは残念でなりません。

研究科長に在任中の理学研究科の運営、特に、将来計画、教務関係、コロナ禍での危機管理体制の構築と実施、国際交流などは担当の副研究科長の先生方とSACRAの初代センター長の平野先生のご尽力で大過なく進めることが出来ましたこと、改めて御礼申し上げます。

その間、私は幾つかの別案件を担当しておりましたが、その一部を任期中に完了できず、後任の國府研究科長に委ねることになり、申し訳なく思っております。
理事に就任し、全学の教務関係の状況を知るにつけ、理学の良さと気になる点が明確になりました。理学の教学システムは、“自由の学風”を実践するためには良い環境にあると思います。その反面、“自由”の意味をはき違えると困ったことになります。理学の先生方や学生諸君には、今後も“自由の学風”を最大限に活用し、教育・学習・研究で大きな成果を上げられることを願います。